こんにちは
ウメユキです。
世の中には不当な人事や解雇、労働者にって理不尽な賃金形態、または過度の労働を強制させる
ブラック企業と呼ばれる会社が存在します。
ぼく自身も大学卒業して新卒として入社した1社目は
- 時間労働が当たり前
- 年間休日が極端に少ない
- 残業代は無し
- 経営者の機嫌で方向性が変わる
といういわゆるブラック企業でした。
しかし、社会人経験がなかったためにそれが普通なのかもしれないと思っていて、ブラック企業だと気づけなかったのも事実です。
今回は就職/転職する際にブラック企業に入らないためにも、ブラック企業の特徴をぼく自身の経験も含め説明していきます。
ブラック企業とは?
ブラック企業にこれといった明確な定義はありませんが、一般的に
- 違法な労働時間
- 過剰なノルマ
- 各ハラスメント
- 理不尽な賃金形態
- 不当な人事
等の観点から判断できますが、従業員へ不当な待遇を代価に会社側が一方的に儲けようとする会社はブラック企業の可能性が高いです。
2012年より始まり、毎年従業員に対しての過労やサービス残業を強いたり、パワハラや派遣差別を行ったりが問題視されている企業の頂点を決めるブラック企業大賞と呼ばれる企画があります。
パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負・・・。日本の労働環境はいまますます悪化の一途をたどっています。それらの職場はここ数年で「ブラック企業」と称され、社会的にも注目されつつあります。しかし個別事例の調査やその問題の発信・解決も簡単ではなく、ブラック企業で働く当事者は、不当な処遇を受けていても声をあげられる状況ではありません。さらにはブラック企業を生み出す社会・経済的な構造についての分析や提言についても不十分であるため、きわだったブラック企業の存在は一時的に取り上げられても、企業全体・働く場全体の質の向上にはなかなか結びついていません。そこで私たちは、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして「ブラック企業大賞企画委員会」を立ち上げました。
(引用元 ブラック企業対象企画委員会)
この企画にノミネートされる企業はブラック企業と判断される何らか理由があり、時折社会問題ととして取り上げられるケースもあります。
ブラック企業の特徴・見分け方
ブラック企業とされる会社には様々な特徴があり、ぼくの実体験と共に代用例を挙げていきます。
長時間労働(残業時間が長い)
ブラック企業の一番の特徴と言っても良いでしょう。
厚生労働省の定める目安として1ヵ月の残業時間が80時間を超えると「過労死ライン」とされ、
それほど長時間の残業を強いる会社はブラック企業と可能性大です。
ぼくも過去には日付が変わるまで残業し、まともな睡眠時間も得られないまま早朝から出張といったことを行っていました。
こういった会社は定時が過ぎてもなかなか帰りにくい雰囲気があり、定時退社する者はサボっているとみなされるおかしなレッテルが貼られてしまいます。
残業代が支給されない
俗に言う、サービス残業です。または見込み残業代として最初から固定給にある程度の上乗せされている契約となっているケースもあります。
こういったこと事に丸め込んで悪質な場合、例えば定時退社させたことにさせて、残業時間をごまかし労働を強いる行為は労働基準法違反となる可能性があります。このようなことがが常態化している会社にお勤めの場合は、ブラック企業の可能性を疑ってみて下さい。
精神論がまかり通る
「気合い」や「やる気」の言葉で鼓舞し、何が何でもやるんだ! と精神論を振りかざして人を動かすことが多いこともブラック企業の特徴です。精神論が間違いということはありませんが、筋の通った論理的な指示や営業戦略が無いまま、契約が取れない、仕事が遅いのは気合いややる気が足りないからだ! と非難する行為を正当化している会社には要注意です。
就業規則が定められていない(開示されていない)
就業規則とは従業員と会社とのさまざまな規則を文章化したルールブックとなります。
労働基準法では、10人以上の従業員を雇用している場合、就業規則を作成する義務があり、従業員への周知が必要です。ホワイト企業であれば就業規則の他、さまざまな規則集を従業員がいつでも確認できるよう開示されています。
しかし、ブラック企業の場合はそもそも就業規則が存在しないか、作成してあっても従業員には開示させないようにしている可能性があります。
ブラック企業はルールを逸脱した行為を常としている傾向にありますが、明らかな法律違反です。
年間休日が少ない
土日祝と夏季、年末年始休暇を含めると大体年間休暇日数は120日程度となります。
土曜日出勤が隔週であったりで年間休日が100日間を下回る場合や、手当無しの休日出勤が常態化している会社はブラック企業を疑いましょう。
ぼくも前社では隔週土曜日の出勤が基本、月に2回の土曜日休みもその半分が半強制的な圧力が掛かった休日出勤を強いられていました。周りの従業員が同様に出勤しているからこれが普通なのかなと錯覚していました。
友人の働く会社と比較して自分の会社の休日が極端に少くないか話を聞くのもぼくみたいな変な錯覚に陥らない方法の一つだと思います。
有給休暇が取れない
年次有給休暇は付与されているけど、使ったことがない。使おうと申請したが許可されない。
有給休暇は労働基準法で定められた権利であり、
心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇のことです。
(引用 : 厚生労働省)
この権利を与えられているにも関わらず、実際には取得を認められない労働環境はブラック企業の可能性があります。ぼくも実際に有給を申請すると、医師の診断書を持ってくることが条件だと言われた経験があります。
医師の診断書=体調不良が原因以外の理由で有給を取ることを認めないという今では信じられない条件を提示され、有給休暇の取得は諦めていました。
就職・転職活動の際に人事担当者に有給取得率の質問をしてみると良いでしょう!
本当のホワイト企業であれば、有給休暇取得率の高さがアピールポイントになるので、喜んで回答してくれるでしょう。
パワハラ等の各ハラスメントが多い
最近ではよく取り上げられるパワハラやモラハラといった各種ハラスメントがブラック企業では多い傾向にあり、上司から暴言や嫌味を吐かれるだけでなく、意図的に仕事の連絡を入れずにチームから外していく等の行為もパワハラに当たります。
それだけでなく、無視や陰口、あからさまな軽蔑の態度を個人に向けて攻撃し、精神的なダメージを与えることをモラハラと呼びます。
ぼく自身、同僚がこういったハラスメント行為を受け、精神的に病んでしまい会社を去る姿を目にしたことがあり、とてもいたたまれない気持ちになった経験があります。
給料が上がらない、報酬制度が曖昧
ブラック企業の場合、とても達成できな無理なノルマを強いられ、達成できなかったから昇給が無い。もしくはとても少額しか昇給されないといったことも珍しくありません。
毎月の給料だけでなく、ボーナスが支給されないケース、またぼくが見た中での一番の衝撃は勤務態度が悪いと経営陣から判断された長年働いた退職者の退職金が5,000円しかなかったこと。
退職金制度がある会社にも関わらず、本来100万円以上あってもおかしくないところ、このような不当な扱いには一番驚きました。
新卒採用人数が極端に多い
ブラック企業は常に人の入れ替わりが激しい傾向にあり、毎年多くの新入社員を採用を行います。
しかしその多くは辞めることを前提として採用活動を行うため、必然的に会社規模に比べて採用人数が多くなってしまいます。
これはぼくが経験した就職活動の例ですが、大手不動産系会社の二次試験を通った時の事でした。
今年の採用定員人数に達しましたので不採用と致します。営業職の採用は終了としますが、事務職で再応募されますか?と選考途中にも関わらず突然の連絡があり呆然としました。
ブラック企業は人の質ではなく採用人数の量を重視するため、採用人数が異常に多い募集は疑いの目を持ったほうがよいでしょう。
離職率が高い
上記の採用人数の多さとも関係しますが、過酷な労働環境、パワハラやモラハラが理由に離職する人の多さもブラック企業の特徴の一つです。
平均勤続年数などの数字が公表されている企業も多くあるので、就職/転職活動の際には参考にすると良いでしょう。また離職率の高さ、平均勤続年数の短さから、比較的若い社員が多くなる傾向にあり、社員の平均年齢も参考にしましょう。
風通しが良い・アットホームな雰囲気を謳っている
ブラック企業は人の入れ替わりが盛んであり、人員不足のところも多くあります。
こういった小規模体制での運営を良く言って、アットホームな会社と言い換えています。
また一方で、"アットホームな会社です"や"風通しが良い"と謳われているブラック企業はアピールポイントとしてそれぐらいの事しか載せられないのが実情です。
確かに風通しが良いことやアットホームな雰囲気は通常、従業員にとって良い事ですが、募集サイトでそういったことしか書かれていない会社には少し注意が必要です。
まとめ
ぼくの実体験と併せてブラック企業の特徴を挙げていきました。
実際に採用さる前に見極められることに越したことはありませんが、入社してしまった場合周りは自分と同じ環境で仕事をしているので、なかなか自分がブラック企業で働いてしまっていると気づけなくなってしまっている可能性があります。
あなたが今働いている会社はブラック企業ではありませんか?
会社の方向性や体質を変えるのは難しい事ですが、自らがその環境から抜け出すことは難しい事ではありません。もし上記の代表例で当てはまるものがあれば、今一度客観的な目線で自分の働く会社と他社と比べてみてはいかがでしょうか。