こんにちは
ウメユキです。
"貿易実務" と聞くとどうしても英語がしゃべれないとできない仕事、
TOEICのスコアが〇〇点以上ないと採用してもらえない等、仕事をイメージする前に言語の事を想像してしまうと思います。
実際にメーカーで10年以上、海外とやり取りを行うぼくが説明します。
・貿易実務で必要な英語力とは？
いきなり結論ですが、英語がしゃべれなくても問題なし！
読み書きに関しても、ある程度の基本的な単語が理解できれば問題ありません。
もちろん英語が出来る事に越したことはありませんが。
ではなぜ英語力が無くても問題ないか？
それは、ずばり英語をしゃべる機会があまりないからです。
英語でバリバリ電話しているイメージがあるかもしれません。
メーカーで貿易実務に関わるに際して、毎日英語で電話のやり取りなんて全然ないのが実情で、
貿易実務で英語を使用するのは書類作成、メールを送付するタイミングがほとんどです。
実際の出荷の手配等は国内のフォワーダーやクーリエ業者に委託する事になるので、
電話でやり取りが発生しても日本語がメイン。
辞書などを使って英文が作成できれば問題ないのです。
ぼくの場合、英語をしゃべる機会はほとんどありません。
電話のほぼ98%が日本語でのやり取り。
しかしメールのやり取りで言うと、ほぼ半数の割合で日本語/英語の両方でやり取りをします。
ただ、英語のやり取りで多いのは納期確認関連の内容なので、ほぼテンプレ化が可能です。
ある程度の内容は、何度も使いまわすので自然に覚えます。慣れないうちはテンプレートを作っておけば問題なしです。
ですので、辞書を使って英文作成ができれば全然問題ありません。
英語力に不安があっても何とかなる方法
英文作成に苦手意識があっても、翻訳サイトで日本語→英語に翻訳すればある程度それをそのまま使用できます！
翻訳サイトにもさまざまな種類がありますが、おすすめはGoogle翻訳です。
一昔前までは、日本語→英語翻訳も英語→日本語翻訳も正直あまり使えない印象だったので、ぼく自身あまりGoogle翻訳は使ってこなかったのですが、
最近はかなり翻訳品質も向上していて、契約書英語等の難しい内容でもかなり正確に訳してくれます。
顧客とのやり取りで例文からひとつ具体例を出してみます。
「英語→日本語訳」
We are planning to ship in the third week of September.
>>>9月の第3週に発送する予定です。
「日本語→英語訳」
私たちは9月の第3週に発送する予定です。
>>>We plan to ship in the third week of September.
翻訳機能を使えば、それなりに英文が作成できてしまいます。
※注意点、日本語→英語訳の際はきちんと主語を入れましょう。この場合は"私たちは"の部分。
この主語が抜ければ、"We"という単語を引っ張ってきてくれない事が多く、文章がシンプルに作成できなくなります。
上記例のようにGoogle翻訳を使えば、何とかなるのです。
またある程度の単語やフレーズは、使っていく中で覚えてきます。
ぼくの場合、頭で覚えているというのもありますが、本当によく使うフレーズはタイプする指が覚えています。
英語を学ぶことは大切。ですが...
英語を学ぶ事、しゃべれるようになることは貿易の仕事をする上でプラスになることは間違いありません。しかし、
- 英語はペラペラだけど報連相ができないAさん
- 英語は苦手だけどきちんと報連相できるBさん
会社の組織内で求められるのは間違いなくBさんです。
英語がしゃべれなくても、スラスラ英文を作成できなくても周りの同僚や上司とのコミュニケーションが取れれば、
貿易実務の仕事をするにあたって英語は二の次三の次なのです。
これから貿易実務の仕事に挑戦する/してみたいという方は、周りとの連携を意識してみてください。
訊く、質問できるというのも能力の一つです。
その上で英語を勉強していけば、一人前になる日はそんなに時間は掛かりません。
何より周りと協力できる環境があれば、多少業務が忙しいときがあっても、ミスをしたとしてもカバーし合えるものです。
まとめ
貿易実務に英語力はなくても問題ありません。中には採用試験でTOEIC〇〇点以上必須等の応募条件を設けている会社もありますが、そういった条件を設定していない会社も多くあります。
やる前は不安や恐怖を感じることは当たり前のことです。
いざやり始めてわからないことがあれば、調べる・訊く・覚えるを実行すればよいのです。
そういった努力をすることで周りから信頼される人になっていきますので、がんばっていきましょう！